6月から1年間、青山学院大学の会計専門職大学院特設講座を受講します。
目次
受講動機
税理士がいままで当たり前に行ってきた業務の中で、道具が取って代わることができないものに、法律・制度の解釈・適用があると考えています。税理士は、税法という法律を使って納税者の為に戦う法律の専門家です。税金計算・申告は業務の一つに過ぎません。
税法は、民法や会社法・商法等の法律と複雑に連携しています。税理士試験で学んだ税法だけではなく、これらの周辺法律を学び、広範囲かつ実践的な法務・税務の知識を身につけ、最新の事例を学ぶことで、高度な専門知識を以てお客様と伴走する伴走支援を行っていきたいと考えています。
今回、青山学院大学の会計専門職大学院特設講座のお話を聞き、無事、税理士会の推薦も頂きましたので、1年間みっちり勉強することにしました。
税理士を取り巻く状況変化
ChatGPTを始めとするAIの進化により、税理士が今まで疑念を抱かず行っていた「業務」の一部が、仕事として対価を頂けない「作業」に成り下がる可能性が出てきました。
メディアでは昔から「税理士は要らなくなる」と言われていましたが、その話の元ネタは、税理士制度が無いアメリカのリサーチを日本の記者が曲解して、想像で書かれた記事なので、話半分に聞いておいたほうがいいと思います。私は、税理士業務の一部が切り離されて、税理士でなくても行えるようになるイメージを持っています。
私はもともとシステムエンジニアとして働いていた、会計業界外から来た門外漢ですので、
- 仕事というのはニーズがあって初めて生まれる
- ニーズとマーケットは時代によって移り変わる
- サービス業にはマーケットイン発想
と思っています。
私は、AIが代替できる業務はAIにやってもらって、人間にしかできないサービスで勝負したいと思います。
税理士(特に昔から税理士をやっている人)の中には、税理士業がサービス業ではなく権利(利権)であると考えている人も少なからず居ますが、私は、税理士業はサービス業だと考えます。
大学院カリキュラム
会社法・会社法務・国際税務・税務訴訟・デューデリ・事業再生・各会計基準・組織再編・経営分析・海外展開等々
私が勉強したくてたまらなかった分野ばかりですので、とても楽しみです。
久しぶりの大学
出席カード!懐かしいですね。大学の時に、出席=単位の授業で書いたのを思い出しました。
青山学院大学は、いままで行った事があるどの大学よりも綺麗で、驚きました。学食や購買・図書館も使っていいそうなので、久しぶりの学生生活、楽しみです。
条文を読み込むため、六法も買いました。
調べたところ、「きのこ・たけのこ戦争」のように、六法にも「ポケット六法・デイリー六法戦争」が巻き起こっていて悩んだのですが、実務での利便性を考えてデイリー六法にしてみました。分厚い!字が小さい!(汗)