確定申告といえば付いて回るのが、納付。昔は、紙の納付書を銀行の窓口に持っていって納付していましたが、今ではいろいろな納付方法があります。
納付書を銀行の窓口に持っていって、番号札を取って番号が呼ばれるまで待つ・・・もう、そういう時代ではなくなりました。
タイパを考えたら、銀行の窓口に並ぶ時間がもったいないです！
本記事は、e-Taxを使用して電子申告する事を前提にしています。e-Taxで申告することで、様々な納付方法から自分にとってのベストを選択することができるようになります。
目次
その1. インターネットバンキングでの納付
ネットバンキングを契約している人は、ネットバンキングを使用して納付することが出来ます。
e-taxで電子申告した後、そのままe-taxのメッセージボックスで受信通知を見て、「ダイレクト納付」ボタンをクリックすると、金融機関のネットバンクの画面に遷移して、納付することができます。
電子申告から納付まで一気通貫で処理でき、時間を節約することができます。
その2. Pay-easy（ペイジー）での納付
Pay-easyを使えば、主要銀行のATM操作で納付することができます。銀行に行く必要はありますが、窓口ではなくATMで納付できるので、少しは時間短縮になります。
金融機関のキャッシュカードを使用して、口座引き落としで納付する事になります。
なお、すべての銀行のATMでPay-easyでの納付ができるわけではないので、注意が必要です。ATMを使ってPay-easyで納税できる金融機関は、下のサイトから検索できます。
その3. スマホアプリ納付(Pay払い)
スマホアプリを使った納付もあります。
最近、個人の確定申告をスマホで行えるようになりました。そのままスマホアプリで納付することで、スマホ1台あれば、申告から納税まで完結することができます。
国税スマートフォン決済専用サイトにアクセスすると、納付が可能です。
利用可能なPay払いは、2024年2月現在、下記の7つです。
- PayPay
- d払い
- au Pay
- LINE Pay
- メルペイ
- amazon pay
- 楽天Pay
その4. バーコード付き納付書による納付
確定申告をした後、その申告書を持って税務署の窓口に行って、「この申告のバーコード付き納付書を下さい」と言うと、バーコード付きの納付書を発行してもらうことが出来ます。
通常の納付書ではなく、「バーコード付きの納付書」がポイントです。バーコード付きの納付書を使えば、コンビニで納付することができます。
そして、セブンイレブンでは、バーコード付き納付書での納付にnanacoが使えるんです。セブンカードとnanacoを組み合わせて、納付時にオートチャージでポイントを稼ぐこともできます。このあたりは、別の機会に記事を書きたいと思います。
その5. QRコード納付
e-Taxから納付用QRコードを作成し、コンビニ端末(Famiポート・Loppi)に読み込ませてバーコードを出力させて、コンビニの窓口で納付する方法です。
その4.のバーコード付き納付書を、FamiポートやLoppiで出力するイメージです。
税務署に行ってバーコード付き納付書を発行してもらう手間を考えたら、QRコード納付も便利だと思います。
ただ、FamiポートとLoppiでしか使えないので、残念ながらセブンイレブンは対応していないため、nanacoでポイントを稼ぐ方法が使えません。
その6. クレジットカードによる納付
クレジットカードを使用して納付する方法もあります・・・が、手数料が高いので、あまりお勧めしません。
残念ながら、クレジットカードで付くポイントよりも高い手数料が取られる事もあるので、個人的には、国税クレジットカードお支払いサイトを使うメリットはほとんどないと思います。
その7. ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)
税金を口座引き落としで納付する方法です。申告を行った後、e-Taxから期日を指定するだけで、指定期日に税金が自動引落されます。
これには、事前に税務署に「国税ダイレクト方式電子納税依頼書兼国税ダイレクト方式電子納税届出書」を提出しておく必要があります。個人の場合は、e-Tax経由でネット上で提出することもできます。
法人・個人を問わず、事業を行っているのであれば、ダイレクト納付の届け出はやっておくべきですね。
経営者や経理の人が納付書を持って銀行の窓口に並ぶ・・・その時間分の賃金相当額、損をしていると思います。
その8. 振替納税
個人事業者の「所得税及び復興特別所得税」「消費税及び地方消費税」については、事前に税務署に「振替依頼書」を提出しておくと、e-Taxで申告をした後、何もしなくても自動的に口座引落日に口座から引き落としされるようになります。
口座残高にさえ気をつけていれば、納付手続きをしなくても、申告さえすれば納付漏れが無くなるというメリットがあります。
デメリットとして、口座残高不足で引き落としできなかった場合、確定申告期限から口座引落日までの期間の延滞税が課されてしまいます。
私は、口座残高不足が怖いため使用していません。
まとめ
今では、e-Taxで申告さえすれば、いろいろな納税方法が選べるようになりました。特に最近は、スマホ系・コンビニ系の納税方法が充実してきました。もう、紙の納付書で納付する時代ではありませんね。
繰り返しになりますが、納付書を持って銀行の窓口に並ぶ・・・その時間をカットして、別のことをしたほうがタイパがいいと思います。
