2024/2/7〜2/12の日程で、小笠原諸島・父島へ税務支援に行ってきました。
アイキャッチ画像は、父島にある国立天文台VERA小笠原観測局の電波望遠鏡です。常に何の音なのか、ゴウンゴウンという音がしています。
目次
NPO法人 司法過疎サポートネットワーク
NPO法人 司法過疎サポートネットワークでは、弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士等の士業がタッグを組んで、東京島嶼部を中心とした過疎地の法律・税務等の支援を行っています。
可能な限り公証人の先生にも来ていただいて、島嶼部にお住まいの高齢者のかたがわざわざ内地に来なくても、公正証書遺言が作れるようサポートしています。
NPOの小笠原訪問は、もう40回以上になるそうです。
5回目の訪島
私はこれで5回目の訪島になります。
前回7月訪島時の記事はこちら。
おがさわら丸は、朝11時に東京竹芝桟橋を出港し、24時間後の翌11時に父島二見港に到着します。
その後、父島に2日間停泊し、15時に二見港を出港して、また24時間かけて竹芝桟橋に戻ります。
今回は3連休があるため、おがさわら丸も大活躍で、538名のかたが乗船していました。
ようこそ、小笠原へ。小笠原は、観光収入が下がると土木工事が増える傾向にあるようなので・・・ぜひ、観光にいらしてください。本当にいい所なんです。
法律教室を行いました
今回は、奥村交流センターで法律教室を開催しました。
街から少し離れたところにあり、島民のかたが来てくださるか心配でしたが、ありがたいことに予想以上のかたにお越しいただきました。ありがとうございました。
まず、日本公証人連合会の、遺言の大切さを伝える動画「遺言は大切な人に残せる最後の贈り物」をお見せして、その後、我々が寸劇形式で動画の内容を掘り下げて、公証人のかたに公正証書遺言と成年後見制度についてお話頂く、という形を取りました。
どのように自分の財産を相続人に受け継いでいってほしいか、それを書面に残しておくのが遺言です。
遺言は元気なうちに作っておくべきものです。特に公正証書遺言は、認知症等で正常な認識能力が無い、と公証人が判断すると、そもそも作成することができなくなってしまいます。
正しく遺言を作らないと、せっかく作成した遺言が法的に無効になることがあります。遺言の筆跡が当人のものであっても、必要なルールを守って作られていないと、せっかく作成した遺言が無効になり、兄弟間の争いになったりします。
公証人が作る公正証書遺言は、その点安心です。
訪島のたびに繰り返しお伝えすることで、少しずつでも、遺言の大切さが伝わればいいなと思っています。
ヤギ
奥村交流センターに着いた時には、小ヤギが居ました。ヤギは、天然記念物の植物を食い荒らすため、小笠原では害獣として定期的な駆除が行われています。一時期よりはかなり減ったのですが、まだまだ居ますね。
何を優先して守るべきなのか、外来種が原生種を駆逐しつつある小笠原を見ていると、色々と考えさせられます。
くらしの法律・税金相談会
くらしの法律・税金相談会は、小笠原村地域福祉センターで行いました。
今回も沢山の相談者のかたにお越しいただき、様々なご相談をお受けしました。お忙しい中お越しいただき、ありがとうございました。
ありがたいことに、我々が(ほぼ同じメンバーで)半年に一度訪問することが、わりと知られるようになってきていて、気軽に相談会に立ち寄ってくださいます。
私にとっても、弁護士・司法書士と同席してゼロからご相談をお受けする機会は、内地ではなかなか無く、とてもいい経験をさせて頂いています。
今回は、相談者の所へ訪問して、直接ご相談をお受けする機会もあり、地元のかたのお役に立っているという実感がありました。ありがたいです。
閉店するお店・開店するお店
小笠原も少しずつ変わっています。よく行っていたお店が閉店していたり、新しいお店が開店していたり。
今回、いつも朝食を買いに行っていたおにぎり屋さんが閉店していました。
朝、いつものように買いに行ったら、内装の解体工事が行われていて、びっくりしました。残念です・・・
現地材料を使ったジャム・クッキー・グミ・アイス等を作っていたお店も閉店してしまいました。鍋やジャムを作る時のヘラなどが、建物前に「ご自由にお持ち帰りください」と置いてあって、寂しくなりました。帰りの船が出る前に、必ずアイスをここで食べる習慣があったのです・・・
一方でケーキ屋さんが開店していたり、現地で新たにガイドを始めたかたがいらっしゃったり。
新しく開店したケーキ屋さんは「スイーツファクトリー ALAMO」さんです。美味しいと評判です。インスタがありますね。
その他、地元の人しか知らない「ここで売ってるよ」情報で、あれこれ買ったりしました。
原付の旅
6日間の日程のうち、1日半の自由時間があります。
今回は、原付を借りて、島をグルグル回ってみました。
以前、自転車を借りて島を一周した際は、体力的に厳しく、楽しむ余裕がなかったのですが、原付旅はいいですね。
天気が悪く、時折小雨が降る中でしたが、逆に直射日光が少なく、快適な散歩を楽しめました。
だんだん原型が無くなっていく、境浦の沈没船。
ちゃんと、靴を木酢液で洗浄し、服や靴についた種子等を落として、いざ、原生林へ。
戦時中のトーチカの跡です。小笠原には、あちこちに戦跡があり、色々なことを考えます。
今回、小港海岸から中山峠・ブタ海岸を経てジョンビーチまで行こうと思っていたのですが、雨で増水していて、道が水没していました。
ワンチャン、飛び石をつたって行けないかと考えましたが、まぁ・・・諦めて引き返しました。
ガサゴソ、と音がしたので、音のした方を見たら、ヤドカリが居ました。
バイク旅だと、「終点」や「最*端」というキーワードに引力を感じます。何故でしょうね。
小笠原Day開催
今年は4年ぶりに、2024年3月3日 竹芝客船ターミナルで小笠原Dayが開催されます。
小笠原の美味しい野菜やお菓子、食事やお土産など、普段小笠原に行かなければ手に入らないものが沢山です。私も(確定申告を抜け出して)遊びに行こうと思っています。
島のトマトは最高です。甘くて美味しいんですよ。チラシによると、小笠原Dayでも販売されるようです。
島にもインボイスの波が少しずつ
ある場所で領収書を切ってもらった所、登録番号のスタンプが押してありました。
小笠原では、エンドユーザー向けの小規模商売が多いため、いまのところあまりインボイスは影響しないと思いますが、一部、商売上の理由でインボイスが必要なお店もあるのでしょうね。
また7月!
次回は、7月にNPOで小笠原へ訪問する予定です。父島滞在が続いたので、次は母島になるかもしれません。