2025年2月4日〜2月8日の日程で、小笠原諸島 父島・母島で開催された「くらしの法律・税金相談会」に参加してきました。
これは、司法過疎サポートネットワークが主催する、弁護士・司法書士・税理士等の士業有志による無料の法律・税金相談会です。私にとっては7回目の小笠原訪問となりました。毎回、島の方々との交流を通じて、多くのことを学ばせていただいています。
目次
NPO法人 司法過疎サポートネットワーク
NPO法人 司法過疎サポートネットワークでは、弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士等の士業がタッグを組んで、小笠原だけでなく、大島から八丈島・父島〜母島まで、東京島嶼部を中心とした過疎地の法律・税務等の支援を行っています。
可能な限り公証人の先生にも来ていただいて、島嶼部にお住まいの高齢者のかたが、わざわざ内地にいかなくても、公正証書遺言が作れるようサポートしています。
確定申告時期の訪島
確定申告シーズンということもあり、島の方々にとっても、この時期は税の相談をしたいというニーズが高いと思われます。そんな島民の皆さんの期待に応えるべく、何とか時間を作って参加することにしました。
東京島嶼部に住む方々にとって、法律や税金の問題で専門家に相談したい時、内地まで出向くことは容易ではありません。時間的にも金銭的にも大きな負担となります。
しかし、離島であるというだけの理由で、法的サービスを受ける機会が制限されるのは、明らかに不平等だと思います。私たち専門家がチームを組んで現地に赴き、直接相談に乗ることで、そうした不平等を少しでも解消していければと考えています。
前回7月訪島時の記事はこちら。
荒天・海上不良・欠航・早出
今回、島嶼部特有の困難に直面することになりました。
荒天による海上の状況悪化で、2月5日 母島行きのははじま丸が欠航。さらに追い打ちをかけるように、2月8日出港予定の おがさわら丸の出港日が、2月7日に早まり、滞在日数が1日減ってしまいました。
それでも何とか父島・母島の両方で相談会を開催したいと思い、島のご協力を得て、急遽スケジュールを大幅に変更しました。その結果、
- 2月4日 11:00 竹芝桟橋発 〜 2月5日 11:00 父島着
- 2月5日 父島 くらしの法律・税金相談会 開催 & 父島泊
- 2月6日 11:00 父島発 〜 13:00 母島着
- 2月6日 母島 くらしの法律・税金相談会 開催 & 母島泊
- 2月7日 7:00 母島発 〜 9:30 父島着 〜 10:00 父島発 〜 2月8日 14:30 竹芝桟橋着
というスケジュールになり、2月4日から2月8日まで、毎日船に乗って移動していました。
総乗船時間 55時間30分
船による総移動距離 2,100km
数字にしてみると凄いですね。
移動の様子を、ショート動画にしました。
相談会・法律教室

内地の相談会と異なり、一件一件じっくりとお話を聞くことができるのが、小笠原くらしの法律・税金相談会の特徴だと思います。
様々な御相談にその場で対応するため、弁護士・司法書士・税理士が同行し、公証人さんにも来ていただいています。
公証人さんに来て頂くことで、島に居ながら公正証書遺言を作成できる、これが本当に大きいと思います。
観光は無し
いつもであれば、自由時間が1日あるのですが、今回は時間が全く取れませんでした。
ただ、相談をお受けした島のかたから、ミニトマトやシークワーサーを頂きました。島のミニトマトは、本当に美味しいくて大好きです。



母島で、すばらしく美味しい島魚も頂きました。
ホテルシップ
今回、ははじま丸が欠航し、母島に渡る予定だった人が父島に足止めされてしまいました。
小笠原では野宿が認められていないため、こういった場合には、おがさわら丸が「ホテルシップ」として機能します。
今回は海上不良で、父島停泊中も船体が揺れるため、ホテルシップとして稼働していても、夜はタラップが取り外され、陸と完全に切り離されます。

夜、ちょっと見に行ってみたところ、一応、緊急用の縄梯子が付いていました。
これで昇り降りできるのは、船員さんだけですね。
おわりに
移動に次ぐ移動でしたが、父島・母島両島の皆様のご相談をしっかりお受けすることができ、行ったかいがあったと思います。

次回は7月に訪問する予定です。
一説には、おがさわら丸のスタビライザーが故障しているという話もあり、船が非常に揺れたため、7月までに直っているといいなと思っています。