アイキャッチ画像は、父島のUSKコーヒーのコーヒーフロートです。長時間登山した後の脱水状態の体に、アイスが染み渡りました。私がUSKコーヒーに立ち寄る時は、自転車で父島一周した後や、登山したりした後など、極限状態の時が多いがします(笑)
2025年7月7日〜7月12日の日程で、小笠原諸島 父島・母島で開催された「くらしの法律・税金相談会」に参加してきました。
これは、司法過疎サポートネットワークが主催する、弁護士・司法書士・税理士等の士業有志による無料の法律・税金相談会です。私にとっては7回目の小笠原訪問となりました。毎回、島の方々との交流を通じて、多くのことを学ばせていただいています。
目次
NPO法人 司法過疎サポートネットワーク
NPO法人 司法過疎サポートネットワークでは、弁護士・司法書士・土地家屋調査士・税理士等の士業がタッグを組んで、小笠原だけでなく、大島から八丈島・父島〜母島まで、東京島嶼部を中心とした過疎地の法律・税務等の支援を行っています。
可能な限り公証人の先生にも来ていただいて、島嶼部にお住まいの高齢者のかたが、わざわざ内地にいかなくても、公正証書遺言が作れるようサポートしています。
前回2月訪島時の記事はこちら。
母島班での活動

今回は母島班として参加し、母島での相談会を担当しました。
母島の皆様とお話しする中で、実際に現地に来なければ分からない貴重なお話をたくさん伺うことができました。
生協が新しくなっていたり、メガソーラーが完成して稼働していたり、2月に訪島してからでも、かなりいろいろな変化がありました。
103万円の壁・税制改正について

今回は、税制改正により「103万円の壁」がどのように変わったかについて、私が資料を作成し、父島班・母島班それぞれで法律教室を開催しました。
島嶼部では雇用形態や働き方に独特の事情があります。税制改正の内容を正しく理解していただくことで、皆様の働き方の選択肢が広がることを願っています。
自由時間は山登り
相談会が終わったあとの、父島の自由時間には、山登りをしました。
今回の高山からジョンビーチまでの山登りの様子を、YouTube動画にまとめました。
ジョンビーチへのリベンジ
実は以前、小笠原を訪問した際に一度、ジョンビーチを目指したことがあるのですが、ジョンビーチへ向かう海岸が雨で水没していて、たどり着くことができませんでした。今回は無事、そのリベンジを果たすことができました。
あまり人が立ち入らない秘境のビーチを、この目で見ることができました。
透明度抜群の海と美しい砂浜は、アクセスの困難さを忘れさせてくれる絶景でした。
高山の三角点探し
私のライフワークになりつつある(?)山頂三角点探訪として、父島の高山(標高228.4m)にある三角点を見に行きました。
夏の暑さと直射日光、時折のスコールという過酷な条件でしたが、国土地理院の地図に記号がある以上、必ずそこには三角点があるはず。
地図上の記号と実際の三角点が一致する瞬間はワクワクします。そして、三角点の設置作業をした当時の測量作業機関の皆さんの苦労に思いを馳せています。
戦時中の遺構との出会い
登山途中で、戦時中の遺構をいくつか目にしました。小笠原の美しい自然の中を歩きながら、色々と考えさせられる時間となりました。
おわりに
今回も父島・母島の皆様から多くのことを学ばせていただきました。
次回の訪問時にも、島の皆様のお役に立てるよう、しっかり税理士としての知識・スキルを磨いていきたいと考えています。

今回、ふと樹上を見て、慌てて撮影したのですが、これ、アカポッポ(アカガシラカラスバト)だと思います。
小笠原諸島に生息する固有種で、絶滅危惧種に指定されています。
小笠原の自然と人々に、いつも元気をいただいています。